平成20年度 第4回まちづくり講座「地域と大学の連携によるまちづくり」を開催しました。
投稿日:2009/04/11(土)
カテゴリ:まちづくり講座の報告
今回は柏の葉アーバンデザインセンター [UDCK]副センター長の前田 英寿氏を講師にお迎えし、「地域と大学の連携によるまちづくり」と題して、千葉県柏市の柏の葉地域において行政・大学・民間企業等が連携してまちづくりに取り組んでいる事例についてお話いただきました。計18名の方にご参加いただき、活発な意見交換が行われました。
まず講師の前田氏から、海外のアーバンデザインセンターをご紹介いただきました。都市開発を検討している企業に対して地域への呼び込みをする役割も担っているセンターや、大学の都市計画学部長がセンター内にデスクを持ち、貧困地区のまちづくり提案を行っているセンター、常勤職員が2名と少ないながら、周りのネットワークを生かし、1億ドルの基金を運用してインナーシティ問題に取り組んでいるセンターなどをご紹介いただきました。

次いで、柏の葉アーバンデザインセンターを紹介いただきました。公・民・学のそれぞれの団体で構成されており、職員もそれぞれの団体から派遣され、工学博士や都市設計、市民活動、広報などを専門とするスタッフが働いています。目標の一つには、環境と共生する田園都市づくりが挙げられており、戸建て住宅をできるだけ環境共生型の住宅に変えていこうという試みを行っておられます。例えば、ケミレスタウン(化学物質を極力使用しない住宅)の普及、交通実験の実施、まちづくりスクールなどが挙げられます。
さらに田村地域デザインセンターを紹介いただきました。このセンターは、中心商店街が衰退した地域である福島県田村市にあり、田村の良い風景を発信したり、空き店舗の活用に学生たちと一緒に取り組んだりしているそうです。
最後にアーバンデザインセンターの役割として、1.都市や地域の総体に取組む、2.連携のプラットフォーム、3.専門家が現場に立つ、4.街のプロモーション(宣伝)を挙げていただきました。
質疑応答では、お金はどこから出ているのか?専門家に求められる役割は?連携のポイントは?など様々な質問がなされました。利害関係がある中でどのようにコンセンサスを得るか?という質問に対しては、一つは出版物や発表会などで行っていることをオープンにすること、もう一つはアイデアを出すだけじゃなくて実際に動いてくれる人を一人でも二人でもつくることが大事だということを教えていただきました。

アンケートでは、これからの生活に役立てていきたい、練馬区にもUDCが出来れば良いな、との感想が寄せられました。
練馬でも大学と連携した取り組みが進んでいますが、そうした連携に向けてのヒントが得られたのではないかと思います。



