平成20年度 第3回まちづくり講座「震災に強い練馬にするために」を開催しました。
投稿日:2009/04/02(木)
カテゴリ:まちづくり講座の報告
今回は吉川仁氏(首都大学東京特任教授)を講師にお迎えし、「震災に強い練馬にするために」と題して、これまでの震災復興の過程や、練馬で震災対策や復興対策で取り組むべき課題についてお話いただきました。計24名の方にご参加いただき、活発な意見交換が行われました。
まず講師の吉川氏から、我が国最初の防災教育教材である「稲むらの火」紙芝居(昭和16年)を上演いただき、「災害から地域を守るために大事なこと」をみんなで考えてみました。その中で、災害について知っておくこと、情報をすばやく正しく伝えること、しっかりしたリーダーの存在、自分の地域を知っておくこと、地域のつながりを持っておくことが大事であることを教えていただきました。

続いて、復興の歴史とその教訓、及び14年前の阪神・淡路大震災と復興についてご紹介いただきました。阪神・淡路大震災で、地区の復興まちづくりが円滑に進んだ地区は、1. 前からまちづくりを進めていた地区、2.しっかりした人材+適切な計画内容+住民と行政の信頼関係がある地区であり、日常の地域づくりの強化が重要だということでした。
質疑応答では、練馬区で取り組む課題と、解決のための方法について、様々な質問とご意見が寄せられました。例えば、減災を多様化すべきではないか、という意見については、講師の方からも、天蓋付ベットを買う、とか、地震保険に入る、というある程度の被害を前提にした選択肢も防災対策の一つであるというアドバイスをいただきました。
また、防災リーダー育成や意識啓発について、どのようにすればよいかとの質問が多く寄せられました。講師からは、阪神・淡路大震災のとき、防災リーダーはいなかったが少年スポーツ団のコーチや学校の先生などは、父兄と顔見知りであったこともあり、災害時にはリーダーとなって動いたという事例を紹介し、防災に関わらず、いろんな分野での地域の活動が活発なこと、顔見知りが多い、人がつながっている、そういうことが大事だと思うというアドバイスをいただきました。

アンケートでは、具体的事例をあげて説明され、分かりやすかったとの感想が寄せられました。
熱心に議論が交わされ、防災に限らず、地域における普段からの人のつながりが重要であることを皆で共通した理解ができたのではないかと思います。



