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平成21年度第3回まちづくり講座
「住民による道路の景観づくり~千川上水プロムナードの提案~」
を開催しました

カテゴリ:まちづくり講座の報告

平成22年3月6日(土)
千川通り道路拡張工事において、まちづくり活動助成を受けながら提案活動をしている、練馬区南西部まちづくりグループ「まっぷす」の活動に触れ、住民による道路景観・環境づくりについて考えました。第1部・第2部合わせて39名の方にご参加いただきました。

第1部 現地見学(13:30~)


第1部の現地見学は、「まっぷす」が千川上水プロムナードの提案をした千川上水の見学に向かいました。あいにくの空模様で傘を片手に見学となってしまいましたが、「まっぷす」のメンバーも参加者のみなさんも雨をものともせず、上石神井駅をスタートしました。

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上石神井駅を出発!      現在工事中の千川上水緑道


3グループに分かれ、グループごとに「まっぷす」のメンバーから千川上水緑道での既存樹木の移植や、道路整備計画についての説明を聞きました。緑道沿いは工事が始まっており、これから周辺が変化していくという雰囲気が伝わってきます。

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「まっぷす」メンバーからはこぼれ話もいろいろ


現在、千川上水緑道に植えられている樹木の中で、道路拡張にともない赤いテープのつけられているものが伐採・黄色いテープのつけられているものが移植されると聞き、元気そうな樹木もずいぶんたくさん伐採されてしまうことを知りました。

kouza2009_3kai%203.jpg 赤いテープは伐採予定の樹木


 更に青梅街道を渡り、千川上水沿いを歩きました。青梅街道より東側は暗渠となっていますが、西側は今も千川上水の流れを見ることができます。現在の千川上水にはとてもきれいな水が流れています。そして、千川上水沿いに畑が広がる様子は、かつての練馬の原風景を思わせるような、どこか懐かしい景色です。こんな場所も、練馬で大切に守っていきたい景観のひとつなのかもしれません。

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 上石神井体育館でトイレ休憩をとり、第2部講座会場の上石神井小学校へ向かいました。

第2部 講座(15:00~)

 第2部は、上石神井小学校開放教室にて、講座が行われました。  まずは、「まっぷす」の久間さんから「まっぷす」設立の経緯やこれまでの取組み、みなさんがまとめ東京都に提案した千川上水プロムナード構想の10の提案についてお話いただきました。 近隣の住民、東京都や練馬区の担当者、専門家が参加し、意見交換を行いながらまとめた提案のなかで、自転車道の新設や公園のような歩道づくりなどが東京都に受け入れられ、実現することになりました。

 次に、同じく「まっぷす」の中村さんから、平成20年11月の樹木に見立てた風船を上げ、木々の配置を検討したイベントの映像と、緑道の様子のスライドショーを見ながら説明していただきました。風船を使ったイベントでは、通りかかった子ども連れの方など、普段の活動ではなかなか関わることのできない人たちとの交流が見られ、とてもにぎやかな様子でした。こうした楽しい工夫をしながら、様々な人から意見を聞き、提案に反映していったそうです。

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掘り出した根のまわりをきれいに包みます

同じく「まっぷす」の久村さんからは、平成22年1月の千川上水緑道での樹木の移植の様子を、動画を見ながら説明していただきました。移植をする樹木は全部で28本。そのうちの大きな4本の移植の工程を見ました。移植の作業風景は、まさに職人技の連続です。仕事の見事さと、めずらしい光景に、現場の近くを通る人々も思わず立ち止まって見入っている姿が映像から見うけられました。

 次に、講師の*平賀達也氏(㈱ランドスケープ・プラス代表)より『生命基盤としての道路づくり』をテーマに講演をしていただきました。
 平賀氏からは、都市の中で『点』と『点』を結ぶという、道路のそもそもの役割について説いたうえで、私たちの身のまわり、そして道路の周辺にも当たり前のように存在している土・空気・水との関係も併せて、これからの道路のあり方について考えていく必要があることを、お話していただきました。
 特に印象的だったのは、都市の道路や河川の状態を、ヒトの血流・神経細胞の状態や樹木の枝葉が広がる様子に見立て、脳梗塞のように血流が滞り生命機能が低下している状態が、都市機能が低下した現在の日本の都市にも見られるということ。一方で、健康な樹木の細やかな枝葉の広がりのような様子が、都市にも見られれば、都市機能やそこに住む人々の生命活動も健康に維持されるというお話でした。

kouza2009_3kai%206.jpg 講師の平賀氏


 前半の現地見学で、平賀氏は千川上水緑道周辺に「土がとてもいい」という印象を持たれたそうです。よい土壌を維持し、活かすためには、水が大切になってきます。雨水が土に浸透し、樹木が育ち、空気がよくなり、生命活動が活発になっていく。この循環を理解し、土地の特徴を活かしながら千川上水緑道周辺の道づくり・まちづくりをしていくことの大切さをお話いただきました。

 『道』や『まち』と一言に言っても、その周辺には自然環境や生命活動といった、あらゆるつながりがあります。そのつながりを意識し、大切にしながらまちづくり・道づくりを考え進めていくことが、地域の未来へつながっていくのだと感じられました。

 講座のあとの質疑応答でも、参加者と平賀氏とで質問・意見交換・アイディア提案など活発なやりとりが行われ、参加者のみなさんの平賀氏の公演の内容や千川上水緑道への関心の高さを感じさせました。

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*平賀達也氏
1969年生まれ。West Virginia University卒 ㈱日建設計ランドスケープ設計室長を経て㈱ランドスケープ・プラス代表取締役。国際コンペ1等当選ほか国土交通大臣賞・東京都環境賞など受賞歴多数。名古屋市「脱温暖化2050なごや戦略」策定検討委員。東京農業大学・早稲田大学芸術学校・桑沢デザイン研究所非常勤講師。登録ランドスケープアーキテクト。
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「まっぷす」の活動など詳しい情報は、「まっぷす」WEBサイトをご覧下さい。
http://maps-senkawa.blogspot.com/

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