みどりを残す、みどりを活かす
投稿日:2007/10/19(金)
カテゴリ:所長の日記
この写真、どこだと思いますか?
背景の高い建物は国連大学です。にぎやかな都心の青山の一角に、こんなに濃く豊かなみどりが残っているなんて、奇跡のようですね。

このみどりは、ある総合病院の一角にあります。
実は、この病院が廃止されることになり、
都心の貴重なまとまった樹林であるこのみどりを
何とか残せないかと考えている方たちの見学会があると聞き、
先月ちょっと覗いてきました。
病院の庭園は敷地の一番奥の、
少し小高くなった斜面状の部分にあり、
草地の広場や棚の回りにはベンチが置かれ、
周りには太くて立派な木々が生い茂っています。
以前はきっとキレイに整備されて、
入院患者さんが散歩をしたり、日向ぼっこをしたりできる
心地よい場所だったのでしょう。
しかし今は、どうやら全く手入れがされておらず
枝が伸び放題で草も茂り、薮蚊が襲来してとてものんびりできません。
緩やかな坂道の園路を下りていくと、小さな池もありました。
子どもの頃から近くに住んでいるという方によると
昔は水がもっと豊かなきれいな池で、
魚やザリガニを採りによく来たものだったそうです。
しかしこの池も、今は湧水が枯れて
淀んだ雨水が少しばかり溜まっている、という有様でした。
同行の植物に詳しい方々が話すのを聞くには
しばらく「手付かず」になっていたおかげで
日陰を好む植物が進出するなど
より自然に近い環境になっており、それが「貴重」なのだとか。
う~ん、そうかなあ?
やっぱり、もうちょっと快適に、心地よく過ごせるように
ある程度は整備しないと、
このみどりをこの場所で維持することに対して
多くの人の賛同を得るのは難しいのではないかなあ。
やはり街なかのちょっとしたみどりは
人々が心地よく憩える場所として活かされるべきでは?
まだ暑かったこの日、迂闊にも半ズボンでこの林に入ったボクは
薮蚊を避けるために猛烈な勢いで足踏みしながらそう思った次第。

とは言え、すっかり都市化した周辺の中にあって
この庭のみどりがとても貴重な存在であることは明らかと思います。
病院の跡地がどう再開発されるのか、まだわかりませんが
何とか新しい施設計画の中に上手に組み込んで
この周辺で暮らす人たちや働く人たちが気持ちよく過ごせる場所として
でもあまり手を入れすぎて人工的な環境にはせずに
今あるみどりを活かしてほしいなあ、と思います。



