雨水の行方とまちの環境
投稿日:2007/05/31(木)
カテゴリ:所長の日記
いま、まちセンのあたりは夕方から大雨です。降り出す前に帰ろうと思っていたのですが、逃げ遅れてしまいました。ところで、この降った雨水の行方、皆さん当然ご存知ですよね?
排水口に集まった雨水は、
下水や川へ集まり、海へと流れていくわけです・・・
が、雨水が全てこのように流れていってしまうわけではないのですね
地面に浸み込む水も少なからずあるわけです。
従来のまちづくりでは、
降った雨をできるだけ早く流してしまうことを重視していましたが、
最近は都市化が進んで建物や舗装などで覆われた地面が多くなったことから
雨水が一気に大量に下水や川に流れ込むようになり
都市型水害がしばしば起きるようになってしまったわけです。
そこで最近は、浸透性アスファルト舗装の採用など
地面に浸み込ませる雨水を増やす対策が
まちづくりの中でもいろいろ行なわれるようになりました。
地面に浸み込んだ雨水はいったい何処へ?
一部はゆっくり蒸発したり、植物に吸い上げられて空気中へ
そのほかはというと・・・
実は地中にも「水の道」があって
地中に浸み込んだ水は次第にこの「水の道」に集まり流れていくそうです。
この「水の道」が崖などにぶつかり地表に出ると湧き水になります。
昔の人は経験からこの「水の道」がどこを流れているのかを知っていて
そこに井戸を掘ってその水を利用していたのでしょう。
水道がある現代は
「水の道」や湧き水の場所など知らなくても全然困らないわけですが
つい100年ちょっと前まで、こういうことは
練馬の地で生活する上で当然必要な知識であり
誰でも知っている“常識”だったかもしれませんね。
昔の人は、このように水にまつわる場所をとても大切にしていました。
今でも山村などへ行くと、泉が湧き出す場所に神社や祠があって
地元の方がお参りしていつもきれいに保たれているのを目にすることがあります。
練馬に残る小さな祠や神社のあるところも
以前はそうした水にかかわる場所だったところも多いのかもしれませんね。
ところで、この地下水が
最近話題のヒートアイランド現象や身近なみどりの保全などに
実は非常に関係があるのではないかと注目され始めているようです。
これからまもなく梅雨が始まりますが
雨が降ったら、地中の「水の道」のことをちょっと思い出して
水の行方に思いをはせてみてはいかがでしょうか?



